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09月15日-05号

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  1. 下松市議会 2021-09-15
    09月15日-05号


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    令和 3年 9月 定例会(8回)令和3年9月15日令和3年第8回下松市議会定例会会議録第5号───────────────────議事日程  令和3年9月15日(水曜日)午前10時00分開議 日程第1、議案第48号 令和3年度下松市一般会計補正予算(第7号)      請願第1号 高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願                 (総務教育委員長報告) 日程第2、閉会中の継続審査について      認定第1号 令和2年度下松市水道事業会計決算の認定について      認定第2号 令和2年度下松市工業用水道事業会計決算の認定について      認定第3号 令和2年度下松市簡易水道事業会計決算の認定について      認定第4号 令和2年度下松市公共下水道事業会計決算の認定について 日程第3、議員の派遣について本日の会議に付した事件  日程第1から日程第3まで出席議員(19人)11番  浅 本 輝 明 君        12番  藤 井   洋 君13番  近 藤 康 夫 君        14番  永 田 憲 男 君15番  阿 武 一 治 君        17番  磯 部 孝 義 君18番  山 根 栄 子 君        19番  矢 野 忠 治 君20番  原 田 真 雄 君        21番  近 藤 則 昭 君22番  渡 辺 敏 之 君        23番  田 上 茂 好 君24番  松 尾 一 生 君        25番  中 谷 司 朗 君26番  村 田 丈 生 君        27番  中 村 隆 征 君28番  金 藤 哲 夫 君        29番  堀 本 浩 司 君30番  高 田 悦 子 君                      欠席議員(なし)                欠員(1人)説明のため出席した者       市長             國 井 益 雄 君       副市長            玉 井 哲 郎 君       教育長            玉 川 良 雄 君       上下水道局長         古 本 清 行 君       総務部長           大 野 孝 治 君       企画財政部長         真 鍋 俊 幸 君       地域政策部長         原 田 幸 雄 君       生活環境部長         松 井   淳 君       健康福祉部長         瀬 来 輝 夫 君       子育て支援担当部長      大 崎 広 倫 君       経済部長           鬼 武 輝 明 君       建設部長           原 田 克 則 君       教育部長           河 村 貴 子 君       消防長            原 田 保 寿 君       監査委員           棟 近 昭 典 君       選挙管理委員会事務局長    金 近 正太郎 君議会事務局職員出席者       事務局長           大 空 之 文 君       議事総務課長         深 野 浩 明 君       議事総務係長         引 頭 朋 子 君───────────────────────────────午前10時00分開議 ○議長(中村隆征君) おはようございます。 ただいまの出席議員19人であります。 これから、令和3年第8回下松市議会定例会の5日目の継続会を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 △日程第1.議案第48号令和3年度下松市一般会計補正予算(第7号)      請願第1号 高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願 (総務教育委員長報告) ○議長(中村隆征君) 日程第1、議案第48号令和3年度下松市一般会計補正予算(第7号)、請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願、以上の2件を一括議題といたします。 総務教育委員長の報告を求めます。金藤哲夫委員長。    〔28番 金藤哲夫君登壇〕 ◎28番(金藤哲夫君) 皆さん、おはようございます。 去る令和3年9月1日の本会議において、本委員会に付託されました議案第48号令和3年度下松市一般会計補正予算(第7号)、及び令和3年6月30日の本会議において、本委員会に付託され、閉会中の継続審査となっておりました、請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願について審査をいたしましたので、その経過及び結果について御報告申し上げます。 初めに、議案第48号令和3年度下松市一般会計補正予算(第7号)について、9月6日に全委員出席のもと、審査いたしましたので御報告申し上げます。 この補正予算は、歳入歳出予算にそれぞれ11億4,272万5,000円を追加し、補正後の予算総額を231億5,267万2,000円とするもので、これらの財源として、地方特例交付金地方交付税国庫支出金県支出金、寄附金、繰入金、繰越金及び市債を充当・調整しております。 それでは、審査における主な質疑とこれに対する答弁を御報告申し上げます。 初めに、総務費の基金管理費について、まちづくり推進基金の財源はとの問いに対し、主な財源としては、地方特例交付金地方交付税臨時財政対策債であるとの答弁がありました。 次に、同じく総務費の基金管理費について、財政調整基金の現在残高の把握が難しく、全体的な動きについて、もっと分かりやすくできないかとの問いに対し、どの程度の財源が必要なのか、決算額等を確認しないと正確には把握できないとの答弁がありました。 次に、民生費社会福祉総務費について、はぴね周南移転理由、移転先、移転スケジュール跡地利用はどうなっているかとの問いに対し、移転理由は、土砂災害特別警戒区域に所在しているなどの理由で、移転を検討していたためである。移転先は、河内地区を予定しており、移転スケジュールは、令和4年7月の開所を目指している。跡地利用については把握していないとの答弁がありました。 次に、同じく民生費社会福祉総務費について、はぴね周南移転費用の総額について把握しているかとの問いに対し、補助金の積算については、建築費ではなく、入所者数が基準となっているため、総額については把握していないとの答弁がありました。 次に、同じく民生費社会福祉総務費について、はぴね周南の移転後の施設の規模は、従前の施設と比較してどうなっているかとの問いに対し、定員については、従前の施設と変更はないとの答弁がありました。 次に、同じく民生費民間保育費について、私立保育所国庫負担金返還金及び県負担金返還金について、昨年と比較して、金額が倍近くなっているがその理由はとの問いに対し、令和2年度に、新しく2か所保育所が新設されたが、新規の施設のため、予算編成時、入所人数等の予想が難しく、また、新型コロナウイルスの影響がどの程度か、予測が難しかったこともあり、返還金が増加したものであるとの答弁がありました。 次に、同じく民生費学童保育事業費について、久保児童の家2の建設で、従前の施設について、女子トイレを利用する場合、女子が男子トイレの前を通らないといけない状況になっている。併せて改修ができないかとの問いに対し、従前の施設についても浄化槽に対応した便器に改修する予定であり、どのような方法がよいのか検討するとの答弁がありました。 次に、衛生費の新型コロナウイルスワクチン接種事業費について、集団接種が終了し、コールセンター閉鎖予定ということであるが、どのような理由でこの時期に補正を行うのかとの問いに対し、大規模接種については、当初想定していなかったことや、今後の接種人数の動向が不透明であったため、金額が見込めなかった。ある程度、金額が見込める段階になったため、予算計上したものであるとの答弁がありました。 次に、同じく衛生費の新型コロナウイルスワクチン接種事業費について、医師及び看護師に対する報償費で、国の基準では、年度当初に比べて増額になっているのかとの問いに対し、金額については、国の動向に関わらず、契約により支払いを行っており、年度当初から変更はないとの答弁がありました。 次に、農林水産業費の農地費について、ため池廃止実施設計等業務で、実施設計から、ため池廃止までのスケジュールはとの問いに対し、補正予算の議決後、実施設計業務に着手し、令和4年度当初予算に工事費を計上したいとの答弁がありました。 次に、同じく農林水産業費の農地費について、周南工流シティー沈砂池補修で、通常の堆積に対する補修なのか、ほかの原因による堆積に対する補修なのかとの問いに対し、造成して以降、これまで土砂の撤去は行っておらず、これまでに堆積した分について、根本的な撤去を行うものであるとの答弁がありました。 次に、土木費の豊井地区まちづくり整備事業費について、今回の補正は、対象地区全体に係るものなのか、一部の地区に係るものなのかとの問いに対し、当初予算においては、対象地区の西側の一部を計上していたが、今回の補正において、残りの部分を計上したものである。計画を迅速に進めるため、前倒しして予算計上したものであるとの答弁がありました。 次に、歳入の普通交付税について、増額となった理由はとの問いに対し、普通交付税の総額は、国全体で前年比約5.1%増加しており、本市の基準財政需要額が、国勢調査人口の増加、高齢者保健福祉費単位費用の上昇、地域デジタル社会推進費の新設等により増加し、基準財政収入額新型コロナウイルスの影響により、法人税収等が減少したことが要因と考えているとの答弁がありました。 最後に、同じく歳入の普通交付税について、令和3年度の財政状況については、繰越金の状況や普通交付税の増加、事業中止による不用額もあり、コロナ対策等に十分対応可能な財政状況にあると考えられる。市では、財政構造の見直しを行っているが、より柔軟な対応も必要ではないかとの問いに対し、普通交付税については、今年度は増額となっているが、金額については毎年増減があり、来年の状況は不透明である。また、税収についても、個人住民税については、ある程度収入見通しはついたが、法人市民税については、還付金が発生するなど、不透明な状況である。財政構造の見直しについては、まだ道半ばであり、あらゆる角度から、歳出、歳入の構造を見直し、財政調整基金等に頼らない、健全な財政運営を目標に進めていくとの答弁がありました。 続いて、討論での主な意見、要望について御報告申し上げます。 議案に賛成の意見として、今回の補正予算は、議会の行政視察を取りやめた旅費など、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となった行事等の減額、その減額分のコロナ基金への積立て、久保児童の家2建設工事の増額など、全体的には、現時点で必要な内容と認識した。 意見としては、新型コロナウイルスワクチン接種事業について、集団接種も終わり、コールセンターが閉鎖される中で、今後、接種を迷っていた方、これまで業務や体調の問題などで接種ができていない方などが、希望すれば接種ができるよう、取り残しがないよう接種を希望する方への引き続きの情報提供接種環境の確保が必要と考える。 豊井地区まちづくり整備事業について、長いスパンの事業で、今回のような前倒しや、変更も今後あるかと思う。今までも地域での話し合いや説明、豊井まちづくりだよりの発行など進められているが、引き続き、地域や関係者への丁寧な対応、進め方が必要と考える。 同じく、議案に賛成の意見として、以前から、臨時財政対策債の活用が、十分でないと指摘してきたが、最近においては最大限活用する財政運営がなされており、評価できる。まちづくり推進基金については、市民生活・福祉の向上に活用すべきである。 意見として、既存の久保児童の家のトイレについて、男女が同じ場所で利用しなければならない状況となっている。今回の建築に併せて改修を行ってもらいたい。 以上のような主な意見と要望がありました。 採決の結果、議案第48号令和3年度下松市一般会計補正予算(第7号)は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 次に、請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願について、7月から8月にかけて計5回の委員会を開催いたしましたので、御報告申し上げます。 第1回目、7月9日の委員会では、次回の委員会においては、請願者及び紹介議員から請願の趣旨説明を求めることについて採決を行い、全員異議なく決定をいたしました。 そこで、第2回目、7月13日の委員会では、請願者及び紹介議員から今回の請願の趣旨説明を行ってもらいました。その説明と質疑の内容を御報告申し上げます。 まず、紹介議員からの説明において、下松市選挙管理委員会においては、米川地域高齢化を危惧し、対策を進めているが、高齢化米川地区だけでなく下松市全体で進んでいる問題で、どのような基準で米川地区を選定したのか不明であり、平等性の観点から問題がある。 投票所の統廃合については、令和3年3月10日、米川公民館において米川地域づくり連絡協議会会員及び自治会長を招いた会議を開催し、事務局案の説明と意見交換を行って賛同を得ているとのことだが、会議の結果については、一旦地域に持ち帰って相談した上で、改めて会議を開催し、最終決定するという進め方をするべきである。 住民の多くは、会議で決定後、自治会長からの連絡通知移動支援アンケートが実施された段階で、初めて結果を知ることとなった。選挙における投票は、民主主義の原点であり、関係地域住民合意形成がなされないまま、一部の人たちによって決定、実施されることがあってはならない。 投票日当日、バスを配車し、利便性を向上するということであるが、投票する人の心理は、バスに乗ってまで投票には行かないと明言される方もいる。全国の市町村の選挙管理委員会では、投票率の低下を阻止するため、様々な取組を行っている。本市においても投票率の低下が続いていることを直視し、期日前投票所拡大設置移動投票所の設置を行い、投票環境の充実を図った後に、統廃合を行うべきである。 以上の説明に続き、委員から紹介議員に対し質疑を行いました。主なものは次のとおりです。 請願事項において、誰もが投票しやすくなる対策が具現化されるまでとあるが、具体的にはどのようなことなのか。またどの程度実現すればよいと考えているのかとの問いに対し、予算措置の問題、今の選挙制度の問題もあるため課題は多いと思うが、米川地区においては、米泉号で買い物に出て、その際に投票ができるように期日前投票所をサンリブに設置してもらいたい。また、移動投票所により、地区での投票を可能にしてもらいたいという思いがあるとの答弁がありました。 続いて、請願者からの説明において、米川地区については、高齢化過疎化が進み、集落消滅の可能性も考えられる状況となっている。米川小学校も休校になり、そのような中で今回の投票所の統廃合が決定され、過疎化をさらに加速させることになるのではないかと大変危機感を感じており、今回の請願を提出するに至った。 これまで、ハイキングコースの整備、農家民宿、アマゴの養殖など、過疎化を止める対策として様々な活動をしてきた。そのような活動を通じて、皆さんに集落に来ていただけるようなった。このような活動をしている中、今回の投票所の統廃合が決定され、大変残念な思いである。 投票所の統廃合に伴い、バスの運行を計画されているが、遠くまでバスに乗って投票に行くことは大変である。集落の中で生活が完結でき、集落の中で投票もできる。そのような社会環境が利便性にもまして大切である。 今回の統廃合については、アンケートで初めて知った。また、その内容は廃止ありきのものであった。バスに乗って投票所まで行く人がいるのか疑問であり、移動投票所の設置が望ましい。 以上の説明に続き、委員から請願者に対して質疑を行いました。主なものは次のとおりです。 過疎化を止めるため、様々な活動をしておられ、その思いはよく理解できる。しかしながら、投票所の廃止が、過疎化につながるのか疑問であるとの問いに対し、投票所がなくなるということは、社会環境の問題であり、公共施設がなくなるのと同じことである。小学校が休校になったときと同じように、心に穴が開いたようであるとの答弁がありました。 会議の結果については、アンケートの段階で初めて聞いたということであるが、今回のような会議の進め方については、問題があると考えているのかとの問いに対し、会議の結果については、別に説明の機会を設けるなどして、早めに知らせてほしかったとの答弁がありました。 7月28日、第3回目の委員会では、下松市選挙管理委員会から、今回の投票所の統廃合についての経緯について説明してもらい、質疑を行いました。主なものは次のとおりです。 投票区統合の検討の進め方について、令和3年1月に意向把握のための住民聞き取り調査を行っているが、その範囲、人数はどのくらいかとの問いに対し、範囲については、3投票区について行った。人数は約20名である。特定の場所に重複しないよう注意し、聞き取り等を行ったとの答弁がありました。 会議の結果について、住民への周知方法はどのように行ったのかとの問いに対し、周知に関しては、各自治会にお願いし、回覧等による周知を想定していたが十分ではなかった。その点は反省しなければならないとの答弁がありました。 請願において要望のあった移動投票所の設置について、これまでの検討状況はどうであったかとの問いに対し、平成28年の市長との座談会において、移動投票所についての要望があったため、検討をしていた。移動投票所については、既存の投票所と同じく、投票所まで歩いていかなければならない。また、テントの設営・撤収等の労力がかかること、天候に左右されやすいこと、立会人が狭い車内に長時間滞在しなければならないことなど、デメリットが多く、他市においてもあまりうまくいっていない状況を聞いている。移動支援のほうがより適していると判断したとの答弁がありました。 請願者においては、移動支援としてのバスの利用については、利便性をあまり感じないという意見があったが、どのように認識しているかとの問いに対し、米泉号の利用者からは、このバスがないと今の生活が成り立たないという声も聞いている。今後の高齢化により、免許を返納する方も増え、米泉号を利用される方も増えていくと考えられる。アンケートにおいても、20%の方が選挙において米泉号を利用したいという意向があり、有効な手段であると考えているとの答弁がありました。 移動支援については、地元の意向に沿ったものではないと思われるが、今後この案について変更する意向はあるかとの問いに対し、コロナ禍において、大人数での会議は開けなかったが、地域づくり連絡協議会の会員及び自治会長に出席をいただき、会議を開催し、意見集約意思決定を行ったものである。現在の投票所の状況は、道も細く、駐車場所も限られており、坂道を歩いて上がらなければならない場所もある。高齢化など将来的なことを考えると、投票環境は厳しい状況にあり、移動支援により、持続可能な投票環境を確保していきたいとの答弁がありました。 移動投票所のメリット・デメリットが正確に理解できていないのではないか。周知する取組は行っているかとの問いに対し、自宅前まで投票所が来るのではないかと誤解されている方もおられた。周知については今後検討していきたいとの答弁がありました。 8月12日、第4回目の委員会では、これまでの質疑等を踏まえ、意見交換を行いました。各委員から次のような発言がありました。 1、請願者の思いはよく理解できるが、今後の米川地区高齢化等の状況を考慮すると、車に乗れなくなる人も増え、これまでのようにはいかないと思う。今回の選挙管理委員会の提案は、今後の米川地区のことを考えての提案であると思っている。また、地元に出向いて説明を行うなど、丁寧な説明はされていると思う。 2、投票環境を考えると、投票所が遠くなれば、投票率は下がるのではないかと思う。投票所は、より身近な場所に設置すべきではないか。 3、請願項目では、誰もが投票しやすくなる対策が具現化されるまでとあり、米川地区だけでなく、市全体の問題でもある。判断する上で、その点も考慮すべきである。 8月23日、第5回目の委員会において討論を行い、次のような意見がありました。 まず、反対の意見として、請願者からは、地域を思う気持ち、地域を守りたいという強い気持ちが伝わってきた。また、選挙管理委員会からは、平成28年から課題意識を持ち、一時的な対応ではなく、持続可能な投票環境について検討を進めてきた経過、悩みながら地元対応をしてきた思いが伝わってきた。地域全体の住民への説明の丁寧さに欠けていたとの反省もあった。 判断には悩んだが、選挙管理委員会では、移動投票所や期日前投票所の検討はされていたこと、高齢化が進む地域の中で、近い将来、現在の投票所に徒歩で行くことが困難になる方が増えることが危惧されること、距離と時間と利便性のバランスなどから、今回は、バリアフリー化が進む、移動支援が適していると認識し、また投票環境の広がりの可能性も期待し、請願内容については、不採択すべきと考える。 意見としては、請願者から過疎化を進行させてしまう、投票所となっている集会所がなくなってしまうことを危惧する、現状でも携帯の電波が入らない、このような言葉が残っている。市に課題提起をしていかなければならないと考える。 次に、賛成の意見として、投票は民主主義の原点であり、投票所の統廃合については、地元有権者の総意をくみ上げる、親切、丁寧な手続が求められる。一部の人たちだけで決定をされ、それが地域での総意であるかのように手続が進められた。このことは、民主主義の基本が欠落していると考えられる。 移動支援については、現状の投票所を廃止しなくても実施は可能である。投票所が遠くなれば結果として投票率は上がらない。投票所は、できるだけ住民の近いところに設置すべきである。まず、移動投票所の設置や期日前投票所拡大設置など、様々な取組を実施した後に、投票所の廃止を考えるべきである。 次に、反対の意見として、選挙管理委員会においては長年の懸案であった問題にあえて取り組まれており、敬意を表したい。まだまだ取り組むべき課題は多いと思うが、今後も改革に取り組んでほしい。 同じく、反対の意見として、この地区においては、自助、共助により、車で投票に行かれる方が多いが、今後、高齢化により車の運転ができなくなった場合、今までのように投票に行くことが難しくなってくる。そういった中で、今回、公助として移動支援を実施されるということで、このことは評価をしたい。 また、移動支援を実施する中で、問題点等があれば、必要な見直しは行っていくということであり、その点は要望もしておきたい。 以上のような、主な意見と要望がありました。 採決の結果、請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願は、賛成少数により不採択すべきものと決定をいたしました。 以上で、総務教育委員会の報告を終わります。 ○議長(中村隆征君) これから委員長報告に対する質疑を行います。質疑はありませんか。渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) おはようございます。イロハの話ですが、選挙管理委員会には有権者の内心の自由がきちんと保障され、穏便かつ冷静に投票ができる環境を常に整えていくということが義務づけられているというふうに私は理解をしています。 先ほど来からの委員長さんの御報告の中に、審査の過程で、総務教育委員会の委員さんから、細心の配慮が求められる投票所の統廃合に係る選挙委員会の事務手続、これについて、雑であったと、そういう意見を述べられた方がおられた。さらには、丁寧さに欠けている、こういうふうな指摘もなされたというふうに記憶をしておりますけれども、その辺りはどうだったのか。お答えください。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫委員長。 ◎28番(金藤哲夫君) この請願第1号の委員長報告に対する御質疑というふうに理解をいたしました。今、委員長報告の中で、るる事細かく御報告をしたとおりで、確かにそういった御意見も拝聴したやに聞いております。その辺りは、先ほど来より壇上で御報告したとおりであります。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 事務作業が雑であった、丁寧さに欠けていたという指摘があったということはお認めになったというふうに理解をしますが、内心の自由、内心を表に出すというそれそのものは、非常に何ちゅうか、雑であってはならんのですよね。丁寧さを欠いちゃいけんのですよね。ですから、そういう、今度の統廃合については、雑であり、丁寧さに欠いていたというふうな、そういう統廃合の進め方というのは全く問題がないのかどうなのか、なかったのかどうなのか。そこの辺りは一番大事なところだと思うんですよね。 そこのところが、委員長さんの報告ではあまり重視をされていないという、そういうふうに、ちょっとさっきの報告ではそういうふうに、総務教育委員会そのものが委員長がというよりも、総務教育委員会そのものがその辺りの本来選挙とは、選挙管理委員会とはどういうものなのか。この議場におるこちらの側の席の19人は、議長を含めて19人ですが、何回も選挙をやってその辺りのところは身に染みておる人たちだというふうに思うんで、そういう観点からすると、有権者の方々がそういうふうにのびのびと誰気兼ねなく投票できる環境を整えるというのが、選挙管理委員会の変えてはならない事務、スタンスというふうに私は思っているんですね。 ところが、その審査をされた委員さん自身から雑だったと、丁寧さに欠いたというふうな指摘がされる。それでなおかつ、ええんだというのがちょっと私には理解できないんですよ。 ちょっとその辺りお答えください。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫委員長。 ◎28番(金藤哲夫君) お言葉を返すようですが、雑であったという報告はいたしておりません。丁寧さに欠けたという、そういう点は反省しておるということではあります。ただ、選挙管理委員会のほうもいろんな会議を試みたけれども、コロナ禍の中でなかなか皆さんに集まっていただいての会議がなかなか難しかったという、そういった報告は選管の事務局長のほうから説明があったところであります。 それから、今ちょっと、これは聞き捨てならんと思うんですが、総務教育委員会自体の選挙管理委員会に対する何かけしからんみたいな言い方をされましたが、あなたのところも総務教育委員会、ちゃんと委員がいらっしゃいます。そういった中で、真摯にきちんと委員会もさせていただきましたし、皆さんの御意見が反映できるように、さらなる意見交換会もやらせていただきました。 そういった中で、集約したのが今の委員長報告でありますので、その辺りは十分御理解をいただいて質問された渡辺議員も後ろで傍聴されておったわけですから、その辺りは同じ委員会に出ていらっしゃる方とも協議をされて、もっとこうするべきじゃないかああするべきじゃないかという意見を持って、総務教育委員会に臨まれたと思うので、皆さん方の意見が反映できるよう、最大限、総務教育委員会では努力をしたつもりでありますので、その辺りを御理解いただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 私の会派の田上議員が総務教育委員会におるのは承知しています。そういう発言、さっき申し上げましたように、選挙管理委員会の事務が雑であったという話が事前に、いえ雑であったということも、あなたは丁寧さに欠けているというふうにおっしゃっていました。一番向こうの方は雑であったというのをはっきりおっしゃったんですね、うなずいておられますが。 だから、選挙管理委員会の事務が丁寧さを欠いたり雑であったりということは許されないことなんですよね。細心の注意を払い、市民の皆さんが誰気兼ねなく自分の思いを鉛筆を持って投票用紙に書き込み投票する、誰気兼ねなく。そういうふうな細心の注意を払うというのが選挙管理委員会のあるべき姿だというふうに、私は思うんで、だから、審査をされた皆さんのところで、その事務手続が雑であったというふうなことを、私はそういう言葉を聞いてびっくりしたんですけどね。そこまで言うかいなというふうに思ったんですが、丁寧さを欠くというふうなことを委員長も総務教育委員会でおっしゃっていた。ですから、そういうふうなことがまかり通ったんではいけんのですよ、選挙管理委員会では。 それを、やっぱり総務教育委員会が、議会がそういう雑である丁寧さを欠ける、そういう統廃合の進め方に異を唱えず、賛同すると、私は自殺行為じゃないのかなというふうにさえ思うんですよ。もう一遍、お尋ねをいたします。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫委員長。 ◎28番(金藤哲夫君) 何回も同じことを申し上げておりますが、委員長報告の中では雑であったという言葉は全く使っておりません。今後、そういった今からの選管の取組の中で問題点等があれば、必要な見直しを行っていくという姿勢も持っておるわけであります。 ただ、今回、極めて総務教育委員会では真摯にこの問題について真剣に総務教育委員会をやってきたつもりでもありますし、委員会自体だけじゃなしに、議員間討論をやろうじゃないか、この問題真剣に取り組もうじゃないかということで、協議会まで開いて、そういった最大の努力をしたというふうに自負もしておりますし、各委員が真剣にこの問題に向き合ってきたというふうに私は考えておりますので、その辺りで御理解を賜りたいというふうに思います。 ○議長(中村隆征君) ほかに質疑はありませんか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。 これから討論を行います。討論はありませんか。原田真雄議員。 ◎20番(原田真雄君) おはようございます。議案第48号、請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願に賛成をいたします。 本来、3月米川地域づくり協議会との合同会議を開催して、統廃合案を説明し、意見交換の後、出席者17名全員の同意を得て決定をしております。 住民の皆様の大半は統廃合については会議での決定後、自治会長からの連絡通知、またはアンケート調査が出た時点で知ることになったのが現実であります。 本来、選挙における投票は民主主義の原点であります。関係地域住民合意形成がなされないまま、一部の人たちによって決定し、実施されることはあってはならないことではないでしょうか。 この件については、市選管も配慮が至らなかったと認めております。 有権者の高齢化米川地域だけの問題ではありません。投票所が遠くて投票をためらうことによる投票率の低下を防止するため、全国の市町村の選挙管理委員会では様々な取組を行っています。本市の投票率が低下し続けることを直視し、今一度、移動投票所の設置や期日前投票所拡大設置をして、投票環境の充実を図られた後に、統廃合を行うべきだと考えます。 10月には参議院の補欠選挙、次に衆議院選挙、県知事選挙とあります。ここで統廃合について住民の皆さんと寄り添いながら、今一度問題提起をし、話し合いをしてほしいと思います。 だれもが投票しやすい環境を整えていきたいとの思いから、請願に賛成します。
    ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。永田憲男議員。 ◎14番(永田憲男君) 議案第48号一般会計補正予算には賛成をいたします。請願第1号、請願の採択に対しては反対をいたします。賛成がございますので、少し意見を述べさせていただきます。 今の社会は、過去の高度成長期の時代のように、国の富の分配から負の分配へ環境が変わっております。これからの社会では、住民サービスの一定の低下は避けられないことを自覚しながら、住民が協力し、住みよいまちづくりを目指し、自助共助で助け合っていかなければならないのではとまず考えております。 今回の請願は、高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める趣旨のもと、具体的に米川地区投票所を廃止することにより、有権者の選挙権の行使に支障が生じるといったものであります。 選挙は民主主義を支える最も重要な基本的な仕組みであります。投票率が低下傾向にある中で、何より当局は投票しやすい環境づくりに一層努力していかなければなりません。 投票所の適切な配置については、選挙人の利便性の向上はもとより、地域間の公平性、地域の実情などを踏まえ、総合的に判断をされる必要があるかと考えます。 地域全域における公平、公正な投票環境の整備、一部地域の不利益な変更は可能な限り避け、市全域での均衡ある整備に心がけることが必要であるかと考えます。 さて、今回、問題になっております米川地区は、市内の他の地域より高齢化率も高く、人口減少も加速し、また投票管理者、立会人の確保も困難な状況が見られ、有権者の投票が困難な状況が間近に迫り、投票したい、しやすい環境の整備が緊急の課題でありました。 平成28年11月、米川地区での市長との懇談会で、高齢化を危惧し、選挙対策の要望が話されました。令和3年1月、バリアフリー化の推進、移動支援投票所の統合をセットにした事務局素案を作成し、地域の有力者や住民の意見などを聞き取り初め、その結果、肯定的な意見が多数を占めたため、事務局案を作成し、米川地域づくり連絡協議会の会議を開催し出席者全員の同意をもって事務局案が完成された次第でございます。 先ほどから少し問題になっているところでございますが、こうしたコロナ禍の中で、全員の参加をいただかなかった点は反省すべき点があるかと思いますが、米川地域づくり連絡協議会の会議での承認は、地域住民の合意形成がなされたものと考えるのが妥当であると考えます。 統合に伴い、投票環境が劣化する有権者への補完措置は移動支援とし、巡回、送迎バス等の運行やタクシー無料乗車券の発行など、住民要望でカバーできるようにされています。むしろ、これから先、住民の多くの方々が免許の返納などをされた場合、歩いて何キロの道を投票に行くことは困難になり、投票所の統合により移動支援を充実したほうがより投票率の向上につながると、私は考えております。 そうしたことを考えれば、この行動により投票行動が大きく阻害されるものとは考えられません。請願の中には誰もが投票しやすくなる対策が具現化されるまでとなっていますが、投票しやすくする対策には限りがありません。 今できることから改革し、誰もが投票しやすくなる投票を実現することが現実的であると考え、この81名の請願者の意思を理解するものの、この採択には反対をいたします。 以上です。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。近藤則昭議員。 ◎21番(近藤則昭君) 令和3年度一般会計補正予算(第7号)及び請願第1号ともに賛成をいたします。 請願第1号について賛成意見を申し上げます。高齢化社会を踏まえ、さらなる投票率向上に向けて努力しなければならない状況になってきていることの認識は選挙管理委員会も議会も同様であります。しかし、今回打ち出された選挙管理委員会の提案は、事務局の机上計算上の対応処置だと言わざるを得ません。住民に寄り添った住民感情、意思を反映されておりません。それは、住民各自の自由時間での投票ができなく、時間的制約の上での投票になり、投票行為そのものの不自由さが増大すること、バスでの移動では、バスに乗車する地点まで行かなければならない。統廃合しなければその地点で投票行為はできること、バスに乗車するには、特に女性におかれてはお化粧をし、服を着替え、靴を履き替えて乗るようになるので、投票行為だけでは負担が大きいことなど、住民感情、住民審議の検討がなされていない点について、住民負担の増大を軽く見られておられる。ひいては、このことは今後のまちづくりが行政施策に大きな支障を来すことの要因をはらんでおります。投票所バリアフリー化をされることについては、大いに賛同いたしますが、統廃合とバリアフリー化は一体ものではありません。この点について選挙管理委員会事務局の考え方は基本中の基本を逸脱し、方向性を見失っております。 選挙管理委員会事務局長総務教育委員会に出席され、その場での発言では、このたびの統廃合の進め方に問題があった、先ほどからるるございますが、との認識をされています。問題を意識されているならば、なぜ止めなかったんですか。やめられない事由は法的にどこにもございません。なぜそんなに急がなければならないのか、全く理解に苦しみます。 平成28年ごろからしたためられておられた案件でしょうが、実質、表にあらわれて決定されるまでにいたったのはたった4か月です。あまりにも早急な結論であり、理解できません。このことは選挙管理委員会の専権事項だから何をしてもいいという考え方から来ているのかもしれませんが、やはり全市全庁挙げて高齢化社会における投票行動そのものの検討をすべきでございます。 総務教育委員会での請願反対意見は、先ほどの委員長報告にもありましたように、正当な理由もない反対意見のように見受けられます。そもそもの市民からの請願に何ら落ち度のない請願であります。それゆえに反論のない理由はないはずです。 住民の方々は統廃合に反対しているのではありません。高齢化社会にふさわしい選挙、投票ができることを望んでおられます。住民と膝を交えて理解を得た上で事を進めてもらいたい、そのいちずな願いでの請願であることを十分理解していただきたい。 議員各位の賛同を求め、賛成討論といたします。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。高田悦子議員。 ◎30番(高田悦子君) 議案第48号一般会計補正予算(第7号)については賛成をいたします。請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願については、採択には反対ですので、意見を申し上げます。 委員会では、請願者、選管双方からこれまでの経緯や思いを聞かせていただきました。請願者からは地域を思う並々ならぬ思いが伝わってまいりましたし、選管からはその立場で地域の今後を考え、相当時間をかけて検討し、地元の方の同意を得ながら取り組んできたことは理解をできました。 では、なぜ地元の同意を得たはずなのに、相当数の署名が集まり、請願が出されたのか、そこの部分が疑問でしたが、大方の方向性が決まった後のアンケートで初めて投票所の統合を知った住民がいたということ、その方々にしてみれば寝耳に水、聞いていないということであったのかと、ここは理解ができます。 やはり、アンケートで初めて知るということは、その後、どんないい提案をされても感情的に受け付けられない部分もあったのではと想像をするところです。選管側もこの件に関しましては、コロナ禍において地域全体の住民への丁寧な説明ができなかったと反省の弁を述べられておりました。 先ほど、委員長への質疑の中で、丁寧さに欠けたということは非常に重要だということも言われました。しかしながら、選管側もその後、無理やりにではなく、地域の意見を聞くために清若等、何度も回って話をしに行かれ、その誠実な対応をされていたということも委員会の中でお聞きしております。 いずれにいたしましても、平成28年から検討を開始し、米川の方々の今後の投票に係る利便性、将来性、持続性をじっくり考慮し、地元の方々との話合いで決定したものと思います。 1点だけ請願者が強く要望されておられます移動投票所につきましては、先ほど委員長報告でもございましたが、例えば100メートル単位で、あるいは自宅前まで来てくれるというイメージも持たれている方もおられますでしょうが、実は1キロ単位とかで、やはり歩いて、あるいは車でそこまで行かなくてはならないということ、またテントの設営や撤収など、労力がかかり、なおかつ天候に左右されやすいといった弱点、デメリットもあるということで、なかなか難しいとのことです。この件も私なりに理解をしたところでございます。 選管も地域の方の声にできるだけ寄り添い、理解を得るため、またどうしたら投票に行きやすくなるか、様々な検討をされ、その結果、移動支援とタクシーを利用できるなど、先日も予算化され議決もされましたし、地域の地元の方が言われました、今は車で乗っていける人も、15年、20年後のことを考えると、公助によりバリアフリーの投票所まで行けることを考えたら、逆にありがたいとの声もあり、私自身も大いに納得いたしました。 以上の理由でこの請願、採択には反対をいたします。 最後に、今回の請願は、今後下松市のほかの地域における高齢化等の課題で投票所投票環境の在り方について一石を投じられた点では、私たちも真剣に考えさせられ、意味のあった請願であったことを申し上げておきます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。田上茂好議員。 ◎23番(田上茂好君) それでは、議案第48号一般会計補正予算(第7号)並びに請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願、双方に賛成をいたします。 請願第1号について多少意見を述べたいと思います。 今、賛成者あるは反対者の中で様々なそれぞれの立場で意見の表明をされました。私は、大きなポイントがあるというふうに思っています。2つあると思っています。 合意形成が基本的には行われた、努力がされた、そういう認識で大きな違いがあると。さらには、投票環境の向上を進めるに当たって、認識の考え方に違いがあると、この2つに集約されるのではないかなというふうに思っています。 総務教育委員会でも討論いたしましたけれども、今回のこの選挙管理委員会の動きの中で、先ほど言いましたけれども、合意形成がされておるかどうか、ここのところがやっぱり私は問題があるというふうに考えるものであります。 投票行動といいますのは民主主義の原点である、これは非常にフレーズとしては覚えやすい言葉ですけど、内容は非常に深いものだと思いますね。ですから、その辺りもやっぱりきちんと理解をして、私どもも取り組む必要があるし、選管もそこのところは一番基本においてやっぱり取り組んでほしいというふうに思うわけであります。 地元有権者の総意をくみ上げる、丁寧な手続が求められる、こういう点で非常に問題があったというふうに考えています。 一定の地域の一定の人数の方の意見を集約をして、その人たちの集まりの中で、その意見を集約をして方向性を決める、それをあたかも地域住民の全体の意見であるような、そのような装いをつくって物事が進んでいった、そこが一番の大きなポイントだと、これが大問題だと私は思っています。 このような方向性というのは、先ほどの民主主義の原点、そこと全く反するものだというふうに言わなければならないと思います。 私は、最初の時点で地元有権者の意向を集約する、例えばアンケート、こういうことをなぜしなかったんだろうかと、非常に疑問に思っています。 そういうことをした後、アンケート結果が全体としてこうですが、地域の、例えば団体の皆さん、このような意見についてどう思いますかというふうな流れにするのであれば、まだ流れとしてはいい方向ではなかったのかなというふうに思うんです。この点でも選管の多くには問題があると言わざるを得ません。 それで、投票環境の向上ということがどうしても問題になってくるわけですが、わざわざ投票所を遠いところに持っていって、その上で、そうした状況の中で問題が出るだろうということを考えて、移動支援を行う、こういうやり方も、ちょっとこれは本末転倒ではないかなと思うんです。 投票所は、住民の皆さんのすぐそばにあるのが理想なんですよ。そして、近くにあれば移動支援についてもさらにきめ細かな対応ができるはずなんです。一つの部落の中に投票所があれば、先ほどからいろいろ言われました、自助、共助と言われましたが、共助も大いに発揮できますよ。 隣のおばあちゃん、一緒に行きませんか、車があるから一緒にいきましょうよ、そこに見える投票所までですからすぐですよと、そういうふうな状況が一番投票率を上げる効果が発揮できるんですよね。遠くに見えないところに行ったら、そういう共助も働かんじゃないですか。 そういう点で、やっぱり投票所はできるだけ近くになければならないというふうに考えます。 一般質問でも実は私申し上げました。下松市の市会議員選挙の投票率、過去4回を振り返ると、その減少率が県下の自治体の中で一番大きい、投票率の減少ががくっと下がっているわけですね。そういう現実はやっぱり直視をして投票率が確実に上がるだろうと、そういうふうな意識を持って選管には様々なことに取り組んでほしい、それも残念ながら実行されておりません。 いろいろ理由を述べられまして、それは難しい、あれは難しいと言われますが、成功しておる地域はないんですか、全く。 そういうふうに、やはり選管にはもっと汗をかいていただきたいと、そういうことを申し上げたいと思います。 もう一点、非常に気になることがあります。温見と清若の投票所、ここの地元の有権者の方は半数以上が投票所の廃止を求めていないということなんです。それは、請願行動にあらわれていますよね。その請願の中身がどうのこうのすることは、私は避けなければならないと思います。結果として、請願書としてこの議会に出されておるわけですから、過半数のものが今の選管の動きはだめですと言っているのに、なぜそれが受け入れられないのか、ここにも非常に大きな疑問を感じています。 意見いろいろ言いましたけれども、そういうことで、請願は採択すべきであるということを伝えて、意見といたします。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。阿武一治議員。 ◎15番(阿武一治君) 補正予算に賛成をいたします。請願には採択しないというほうの不採択に賛成をいたします。永田議員、それから高田議員が話されたこと、意見を述べられたこととほぼ趣旨は一致しておりますので、そこを重複を避けて3点ほど意見を述べさせてもらいます。 1点は、選挙管理委員会が長年の懸案に対して、あえて踏み込まれたという点であります。選挙管理という面だけではなくて、行政には分かっちゃいるけどと、現時点では改革するには逡巡してしまう課題は多くあると思います。前回の一般質問でも学校の統合、市営住宅の見直し、水道料金の引上げ等への将来課題への質問が取り上げられました。いずれも市民に痛みを強いるものでもあります。 今回は、過去永年手をつけられなかった課題に果敢に取り組まれました。それも様々知恵を加えられた対応であります。賛意を表したいと思います。 2つ目は、今回の請願が、交通弱者に対する心配りの必要性をクローズアップしたという点であります。私は、先週農作業で田舎に帰り2泊ほど車のない生活を初めて経験しました。夕方はどうしても飲みたいものがありましたけども、片道3キロ、往復6キロもあるので諦めました。通常なら車でひとっ走りという距離を初めて恨めしく思った次第であります。 米川地区には、聞きますと、以前11件あった、昭和40年ごろあったようですが、食品販売店が今は実質的にゼロになっているそうであります。食堂も1件ありましたがゼロであります。車社会と大型スーパーが地域商店を駆逐してしまったのです。投票所だけの問題ではありません。米川地区だけの問題でもありません。交通弱者への対応も必要度合いが深刻であるということ、まち中に住む人間には理解を超えた生活苦になっているということ、これをクローズアップしたということであります。真剣な対応が必要であります。 それにしても、考えてみると、米川あったか便これは素晴らしいなというふうに思えます。 3つは、米川に住んでおられる村田議員が繰り返して発言されていることですが、地元住民の心情に関してであります。今回の改定でもって不自由が極まるという方もおられましょうが、これなら私でも投票所に行けると逆に歓迎する方も同数程度おられるのではないかと、選挙を大事にしてきた自分の父親のことを思い出しながら期待をしております。 選挙管理委員会事務局から出された資料、これは市全体のものでありますが、80歳以上の投票率は衆議院選挙でも県議会議員選挙でもピーク、一番多い70歳代の投票率より20ポイント程度低いもんであります。米川地区だけでもこれが縮まることを期待したいと思います。 80歳以上の方々は投票権を大切に行使する年代であります。バリアフリーという対応も知恵も加わっております。 以上、3点の意見を添えて、請願の意思はくみ取りながらもですね、採択に反対の意見といたします。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。渡辺敏之議員。 ◎22番(渡辺敏之君) 令和3年度の一般会計補正予算(7号)には賛成をいたします。同時に請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願にも、高齢化社会が到来し、投票困難者が年々増加しているもとで、市民の政治参加を保障することに論は要らないというふうに思います。採択すべきだというふうな立場で意見を述べます。 先ほどから、この請願に不採択をすべきだという方々の意見を聞いて、いろいろその理由を考えてみました。何か先入観に捉われているのかなというふうにも思いましたが、不思議なのは、この請願そのものは投票に行くことが困難になった方々に支援の手を差し伸べようではないかと、一つの方法として、移動投票所というのが一つの方法として考えられますけれども、そのほかにも様々な対策を講じる必要が今市内全域で起こっていると、そういうふうなことへの一つの方向性を提案をされた請願だというふうに思います。 ですから、そういうふうに高齢者が投票しづらくなっているという状況を何とかしようという趣旨の請願に反対をされる、それは、まさかそんなことは考えていらっしゃらないと思いますけれども、高齢者の方々、投票をしてもらわんでもいいんだと、そんなふうに考えていらっしゃる人は、非常に一人もいないと思うんですね。 じゃあなぜなのかと、素朴に投票をしやすい環境を壊さないでくれというふうな願いを何でその願いに寄り添おうということをなさらないのか。そこがなかなか理解できないところなんですね。 それで、この請願に関わって、ある方が、共産党の片棒を担ぐんじゃないぞというふうな発言をなさったということが耳に入りました。この請願に賛成すれば、共産党の片棒を担いだという烙印を押される可能性があるという心配をされたのかなというふうに推察をします。 昔であれば烙印を押されるというのは、社会生活を営む上で非常に困難を伴った、そういう時代があったというふうに思いますけれども、今の時代、共産党の片棒を担いだという烙印がまだ通用するんですかね。下松市議会では通用するのかなというふうに、ちょっと驚いているところです。 影響力のある方の発言で、お言葉であれば、時代は変わってもその言葉の威力は理屈抜きに発揮されるということなのかなというふうに驚くとともに、あきれて情けないという思いを強く抱くところです。 第二次世界大戦で敗戦をする前、日本では25歳以上という年齢制限だけでなく、国税を一定額以上納めている男性しか選挙権はなかった、そういう時代があったと。私が生まれる前の話でありますけれども、しかし、今日、全国の市や町や村で定期的に行われている各地の選挙では、現行の憲法のもとで、有権者の貧富や男女の差に、性の差に関係なく、18歳以上の日本人には平等に選挙権が保障され、各自はその選挙権を行使をし、衆参の国会議員をはじめ、都道府県や市区町村の各市長や議員というようなものを選ぶ選挙が行われているわけです。 そういう選挙で投票所に足を運びづらくなった、そういう人たちに支援の手を差し伸べようじゃないかというのが、今度の請願の趣旨ですよね。移動投票所というのは、一例に過ぎません。その移動投票所がやれ雨が降ったらどうの何がどうのというふうなことを言って、異を唱える方が、選挙管理委員会もそういう意見を持っていらっしゃる方もおられるようですけれども、なぜそれがそういうふうにいろんな形で、全国でいろんな先進事例がある中で、そういう高齢者が投票をしやすいような環境を整えようやないかということがなぜいけんのですかね。私には理解できないんですよ。 ○議長(中村隆征君) 渡辺議員。手短に。 ◎22番(渡辺敏之君) 手短にってこれ大事な問題ですから、言わせてください。 民主主義の言葉は、民が主役の政治を土台にするものです。それは、選挙です。選挙に参加、住民参加ということで、選挙に行って投票してもらうというのが、初歩的な住民参加ですが、投票率が低下をするということは、民主主義の土台、基礎を揺るがし、予算や施策などの正当性についても、その根拠が疑われるという事態になり兼ねないと思うんですね。 ですから、低投票率問題は、一日も早く解決するということが求められているというふうに思います。 米川だけでなし、市内全域で高齢化が進み、投票困難者が増えているということを実感をしたときに、直視したときに、この請願で求めている困難者への支援を、下松での自治にとって緊急の課題だというふうに位置づけ、具体化することがなぜ賛同できないのか、私には分かりません。 やはり、移動投票所など高齢者が投票しやすくなる、そういうふうなことが実現をし、その後に検討課題の一つとして統廃合を検討するというのなら分かるんですけれども、何か全然順番が逆、これで果たして民主主義と言えるのか、住民参加を促すということになるのか。 平成28年の市長と住民の方々の懇談会の席で移動支援を何とかしてほしいというふうな、そういう要望を受けて、選管のほうではやはりいろいろ検討なさったというふうに聞いています。 もう一つは、選挙事務に関わる投票所に配置をする職員の数、確保が年々難しくなっていると。ですから、少しでも投票所を減らして職員の確保を容易にしたいという思いが、この背景にあるのかなというふうにも推察をします。 それは、有権者の投票権を保障するという観点でなしに、財政的な問題だとか、役所の人的な問題、それは臨採がどんどん増えている、半数近く臨時採用の職員がおられるということの中で、確保が難しくなるのは推察できるんですけれども、何ともこういうやり方を取るのは、果たしてまともなのかと。 さっきも指摘をされていましたけれども、投票区の名簿に登録されている過半数の有権者の方が異を唱えているのに、頭越しに勝手に専権事項だというふうなことで選挙管理委員会が事を決める、そして押し付ける、結論だけを。民主主義の基本を逸脱しているというふうに思います。 良識ある議員諸侯が請願に賛成をいただき採択をされることを重ねてお願いをし、意見といたします。 以上です。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。村田丈生議員。 ◎26番(村田丈生君) 議案第48号一般会計補正予算には賛成をいたします。請願につきましては、不採択のほうで意見を述べたいというふうに思います。 ここに19人議員がおりますけれども、その中で直接的に関係があるのは、私が一番身近なのかなというふうに思っておるところでございまして、そういった中で、今現在の現状ということを考えてみますと、やはり請願者の人も言われておりますけれども、その人が万が一、車で移動等できない場合、免許返納、もしくは身体に不具合を生じた場合等につきましては、まず行かれないであろうと。 そういったときを考えたときに、我々に今、バスでの移動ということを提案をされております、そういったことに対して、私は非常にありがたいことだなというふうに考えておるところでもございます。 現状を見ますと、本当、投票所の僅か100、200メートル先ぐらいの人は徒歩で投票に行かれております。しかしながら、ほとんどの方が車で投票に行かれております。そういった現状でございます。 そういった中で、自助、共助、そういったものでしっかりと今行われておりますけれども、これが今から10年後、15年後、考えますと、私自身もそうなんですけれども、その後のことを考えると、現状のままでそれが15年が迎えられるかということになれば、多少の不安がございます。そういったときに、自助、共助なくして何もできない、しかも周りを見渡しても自助、共助をしていただけるような人材も自分と同じ立場になっているというふうに思われます。 そういったときになって、初めて徒歩で行くというようなことはまず考えられません。それで、今、自助、共助が成り立っているうちに、次の施策といいますか、対策を講じていただくということが、私は非常に必要なことではないかなというふうに考えております。 今回はバスでの移動、そしてバスの入らないところにつきましては、タクシーでの移動といったことを考えておられます。そういった中で、いろんな問題点もまた出てこようかなというふうに思われます。しかし、その問題点が出た場合には、必要な見直しを行うということもはっきり言われておりますので、私としてはそのことをしっかりと守っていただきまして、本当この題名にあるように、誰もが今よりも投票をしやすいというような形にしていただけたらというふうにお願いをして、私の意見とさせていただきます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はございますか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 以上で討論を終結いたします。 これから順次採決を行います。 まず、議案第48号令和3年度下松市一般会計補正予算(第7号)を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。お諮りいたします。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 異議なしと認めます。よって、議案第48号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願を採決いたします。 本請願に対する委員長の報告は不採択であります。したがいまして、原案について採決をいたします。本請願は原案のとおり採択することに賛成の皆さんの起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 ○議長(中村隆征君) 起立少数であります。よって、請願第1号は不採択とすることに決しました。 △日程第2.閉会中の継続審査について ○議長(中村隆征君) 日程第2、閉会中の継続審査についてを議題といたします。 建設経済水道委員長から、目下、委員会において審査中の認定第1号から認定第4号までの4件について、委員会条例第39条の規定により、閉会中の継続審査の申し出がありました。 お諮りいたします。委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 異議なしと認めます。よって、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決しました。 △日程第3.議員の派遣について ○議長(中村隆征君) 日程第3、議員の派遣についてを議題といたします。 お諮りいたします。来る10月12日宇部市で開催されます山口県市議会議長会臨時総会に副議長の近藤康夫議員を派遣したいと思います。なお、内容に変更が生じた場合は、議長に御一任を願いたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 異議なしと認めます。よって、議員派遣とその内容の変更については、議長に一任することに決しました。 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。本日の会議を閉じます。 これにて、令和3年第8回下松市議会定例会を閉会いたします。 議員及び執行部の皆様方におかれましては、15日間にわたり熱心に御審議いただき、お疲れでございました。ありがとうございました。午前11時31分閉会 ─────────────────────────────────  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。下松市議会議長   中   村   隆   征  〃 副議長   近   藤   康   夫  〃  議員   松   尾   一   生  〃  議員   渡   辺   敏   之...